兵庫県内初 バイオガス発酵事業への「グリーンローン」による融資取組について -株式会社コベックとシンジケートローン契約を締結しました-
2022年9月30日
株式会社みなと銀行

関西みらいフィナンシャルグループのみなと銀行(社長 武市 寿一)は、本日、株式会社コベック(代表取締役 山本 宏光)に対し、当社をアレンジャーとした5行・庫でのシンジケーション方式による「グリーンローン」の取組を行いましたのでお知らせいたします。
グリーンローンは、ローン・マーケット・アソシエーション(LMA)等が策定した「グリーンローン原則2021」等に則り、資金使途を環境に配慮した事業(グリーンプロジェクト)に限定する仕組みの商品で、本年1月より取り扱いを開始しております。
本ローンによる調達資金は、株式会社コベックのメタン発酵処理事業に係る発酵設備の新規投資に充当されます。
同社は、株式会社神鋼環境ソリューションとのEPC契約※によりバイオガス発酵処理工場を建設し、一般廃棄物および産業廃棄物を受け入れメタンガスを製造します。製造したメタンガスは、神戸環境クリエート株式会社が今後新たに建設するバイオガス発電所に供給され、発電事業に使用されます。発電された全電力を2025年度から20年間、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用し売電する計画です。
当該2つの事業では、フードロス問題解消への貢献、CO2排出量の削減などによる環境改善効果が見込まれます。
みなと銀行は、今後も地域の皆さまへの様々な金融・情報サービスの提供を通じて、地域経済の発展に取り組んでまいります。

1. 本ローンの概要
契約締結日 | 2022年9月30日 |
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融資総額 | 3,245百万円 |
融資期間 | 22年6ヵ月 |
アレンジャー | 株式会社みなと銀行 |
参加金融機関 | 株式会社商工組合中央金庫、株式会社山陰合同銀行、日新信用金庫、神戸信用金庫 |
資金使途 | バイオガス発電事業に係るメタン発酵処理事業 |
その他 | グリーンローンとしての適合性について格付投資情報センター(R&I)からセカンドオピニオンを取得しております。 |
2. 本ローンの対象となる設備投資の詳細
目的 | 設備 | 設備投資金額 |
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バイオガス発電事業(食品残渣を受入⇒メタン発酵処理⇒発生したバイオガスを燃料に発電)に取組 CO2削減 |
原料受入供給棟 分別・脱臭設備 メタン発酵槽 ガスホルダー 脱水設備 排水処理設備 その他関連設備 |
合計 3,245百万円 |
3. 環境改善効果(年)
CO2削減量 | 1,400t-CO2 |
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食品廃棄物処理量削減量 | 12,000t |
4. 企業概要
会社名 | 株式会社コベック |
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所在地 | 神戸市兵庫区遠矢浜町4-38 |
代表取締役 | 山本 宏光 |
資本金 | 2億円(出資比率:神戸環境クリエート株式会社83.7%、株式会社神鋼環境ソリューション16.3%) |
設立年月 | 2022年4月 |
事業内容 | 一般廃棄物および産業廃棄物の処理事業ならびに関連する装置及びプラントの設計、製造、施工および当該事業で発生するガスの供給事業等を目的に設立された特別目的会社。 |
- ※EPC契約:設計エンジニアリング(Engineering)、調達(Procurement)、建設(Construction)を一括したプロジェクトとして設備建設工事を請負う契約方式。