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信託銀行4社協賛「信託未来プロジェクト」の始動について

2022年11月16日

みずほ信託銀行株式会社
三井住友信託銀行株式会社
三菱UFJ信託銀行株式会社
株式会社りそな銀行

みずほ信託銀行株式会社(取締役社長 梅田 圭)、三井住友信託銀行株式会社(取締役社長 大山 一也)、三菱UFJ信託銀行株式会社(取締役社長 長島 巌)、株式会社りそな銀行(代表取締役社長 岩永 省一)の4社は、2022年11月16日(水)、社会的課題解決に向け、新たな信託商品の開発に繋がる議論や金融教育などの活動に加え、信託の一層の認知度向上を目的に「信託未来プロジェクト」を発足し、同日メディア発表会を開催いたしました。

また、本プロジェクトには一般社団法人信託協会にもご後援頂いております。

「信託未来プロジェクト」立ち上げの背景と目的

昨今、地球温暖化問題や新型コロナウイルスの感染拡大、IT技術の急速な進歩等によって、私たちを取り巻く環境は大きく変化し、信託銀行が社会から求められる期待や役割も大きく変化しています。そうした中、信託銀行4社は資金供給や信託機能等の提供を通じて、社会的課題解決に向けた取り組みを行っておりますが、信託銀行の業務内容や商品・サービスまで理解している層(以下 理解層)の割合は十分でないものと認識しています。図1の通り、本年6月に信託銀行4社で行った調査の結果、65歳以上の高齢者層については理解層が4割以上となった一方で、20~54歳の若い世代では2割を下回っています。

図1:「信託銀行」の認知度(年齢別)

(アンケート調査対象:全国、サンプル数1,000(金融機関勤務者、家族除外)20歳~79歳)

こうした状況下、1922年4月に信託法・信託業法が制定されてから、今年度で100年の節目を迎えたことから、「信託」について、また社会課題に対する「信託」の貢献の可能性について多くの方に知っていただけるよう、4社共同で「信託未来プロジェクト」を発足させました。本プロジェクトを通じ、「信託」が日々の生活の身近な場所で活用され、将来の安心・安全な暮らしや社会の発展に貢献していることをお伝えしていきます。

今後の活動について

(1) 社会課題解決に向けたタスクフォースセッション

以下の4つの社会課題に対し、信託の機能、各社のノウハウを活用し、どのような解決策があるかを4社で探り、新商品開発に繋がる議論や金融教育など、具体的な活動に繋げていくことを目指します。

  • 少子高齢化
  • 金融知識の浸透
  • ESG
  • 人的資本経営

(2) オリジナル動画コンテンツの作成

普段の生活では馴染みが薄い信託の業務内容を分かりやすく伝え、そして幅広い世代に関心を持ってもらうべく、YouTubeチャンネルを設け、オリジナルコンテンツ動画を配信します。順次、以下のYouTubeチャンネルに動画を配信してまいりますので、ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCKwNEcuXlMxNO5isqokRplQ/featured

また、本プロジェクトで議論した内容については、専用サイトに順次掲載していく予定です。
https://ps.nikkei.com/shintakumirai/index.html

今後も信託銀行4社は、資金供給や信託機能の提供を通じて、社会的課題解決に向けた取り組みを行ってまいります。

ご参考

本日、みずほ丸の内タワーのMIRAISで開催したメディア発表会では、4社の社長によるパネルディスカッションを実施し、「信託未来プロジェクト」への意気込みについて、以下の通りコメントをしました。

みずほ信託銀行 取締役社長 梅田 圭

信託法制定から100周年という節目の年に、4社共同で今回のプロジェクトを立ち上げることが出来、わくわくした気持ちで一杯です。社会課題の解決に向けて信託に求められる期待や役割が高まっていることはひしひしと感じており、その責任もまた重大なものであると思っていますが、今回のプロジェクトを通じてそうした期待や役割に少しでもお応えしていくことが、社会課題の解決やサステナビリティの推進に繋がり、信託の価値を皆さんにより深く知っていただく絶好の機会になると思っています。信託の機能には、大きな可能性があります。今後の取り組みに期待していただければと思いますので、よろしくお願いします。

三井住友信託銀行 取締役社長 大山 一也

現在の日本における金融課題は、少子高齢化などの社会不安が進む中、豊富な金融資産が投資や消費に回らず、現預金のまま停滞して動かないことです。資金・資産・資本の好循環を実現することが日本の持続的成長のために必要です。 我々、信託銀行グループは、資金・資産・資本の全ての市場に関わることができる経済主体であり、好循環を実現する社会的使命があります。 より多くの方に信託を知っていただき、信託の力を活用した新たな価値の創出をすることで、お客さまや社会、ひいては信託銀行で働く社員のWell-beingに繋げ、皆さまと創り上げる次の信託100年の第一歩となるような活動にしていきたいと思います。

三菱UFJ信託銀行 取締役社長 長島 巌

自社の利益を追い求めるだけでなく、社会と調和して、社会に役立つ仕事をしないと存続できません。それが本来の企業の役割でもあると思います。新型コロナウイルスのパンデミックや地球温暖化による弊害、自然災害などが多発する中、もう1度、この原点に立ち返って、個々ではなく、信託業界全体で、「どうやったら世の中の役に立てるのか」を考えてみようという想いから、このようなプロジェクトを立ち上げました。信託のチカラを最大限活用し、世の中の不安を少しでも払拭し、社会課題解決に向けた取り組みを進めていきたいと思います。

りそな銀行 代表取締役社長 岩永 省一

お客さまの未来をより豊かなものとするための資産形成や、お客さまの大切な資産をお守りし次の世代へ円滑にお渡しする資産管理・承継等はまさに信託の強みが活きる領域です。信託が大いに活用されることで、国内に横たわる様々な社会課題の解決に寄与できると考えています。今回、私たち信託銀行が手を携え、より良い社会の実現に向け信託が果たすことができる役割を改めて考え発信していきます。本プロジェクトをきっかけとして、多くの皆さまにぜひ信託を身近に感じていただけるよう取り組んでいきたいと思います。

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