カーボンフリー燃料(水素・アンモニア)への研究投資に対する「グリーンローン」の取組みについて ~株式会社ジャパンエンジンコーポレーションと契約を締結しました~
2023年4月28日
株式会社 みなと銀行
関西みらいフィナンシャルグループのみなと銀行(社長 武市 寿一)は、株式会社ジャパンエンジンコーポレーション(代表取締役社長 川島 健、以下「J-ENG」)に対し、「脱炭素社会実現に向けたカーボンフリー燃料(水素・アンモニア)への研究投資によるエンジンの製品化、社会実装の推進」を資金使途とする、「グリーンローン」の取り組みを行いましたのでお知らせいたします。なお、みなと銀行ではカーボンフリー燃料(水素・アンモニア)の研究投資に対する「グリーンローン」は初めてとなります。
グリーンローンは、ローン・マーケット・アソシエーション(LMA)等が策定した「グリーンローン原則2023」等に則り、資金使途を環境に配慮した事業(グリーンプロジェクト)に限定する仕組みの商品で、昨年1月より取り扱いを開始しております。
本ローンによる調達資金は、船舶向け水素燃料エンジンやアンモニア燃料エンジンの研究開発・社会実装に係るプロジェクトに充当されます。
なお、J-ENGは脱炭素社会の実現に向けたカーボンフリー燃料への研究投資をさらに加速させ、水素やアンモニアを燃料として使用するエンジンの製品化や、そうしたエンジンの社会実装を強固に推進していくため、「グリーンローン・フレームワーク」を策定し、当該フレームワークが各種原則等の要求事項に適合していることについて、第三者評価機関である株式会社格付投資情報センターから評価を取得しています。
みなと銀行は、今後も地域の皆さまへの様々な金融・情報サービスの提供を通じて、地域経済の発展と持続可能性の向上に取り組んでまいります。
1. 本ローンの概要
契約締結日 | 2023年4月28日 |
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契約金額(総額) | 5億円 |
資金使途 | 脱炭素社会実現に向けたカーボンフリー燃料(水素・アンモニア)への研究投資によるエンジンの製品化、社会実装の推進 |
SDGsの貢献 | ![]() |
2. 対象プロジェクト
グリーンローンによる調達資金は、船舶向け水素エンジンやアンモニアエンジンの研究開発・社会実装に係るプロジェクトに充当されます。
適格プロジェクト | 船舶向け水素燃料エンジンやアンモニア燃料エンジンの研究開発・社会実装 |
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事業区分 | 高環境効率・環境適応商品、環境配慮生産技術・プロセス |
水素エンジンのイメージ

アンモニア船のイメージ

[出所: ジャパンエンジンコーポレーション ウェブサイト]
3. 環境改善効果
パラメータ
CO2削減効果=①×②(万トン/年)
① 2030年に運航を開始しているゼロエミッション船の隻数 | 10隻 |
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② 1隻あたりのCO2排出量 | 3.3万トン/年 |
<算定の考え方>
本プロジェクトによって運航を開始するゼロエミッション船によって削減される排出量として試算。1隻あたりのCO2排出量は、国際海事機関(IMO)の燃料油消費実績報告制度に基づく2019年の集計値(対象船舶は総トン数5,000トン以上の外航船)から算出。
4. 企業概要
会社名 | 株式会社ジャパンエンジンコーポレーション |
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所在地 | 兵庫県明石市二見町南二見1番地 |
代表者 | 川島 健 |
創業 | 1910年11月1日 |
資本金 | 2,215百万円(東証スタンダード市場上場) |
事業内容 | 各種原動機並びにその関連附属装置の開発、設計、製造、修理、販売およびライセンス業務 |