地方創生に資する金融機関等の「特徴的な取組事例」受賞について
2024年3月15日
株式会社 りそなホールディングス
りそなグループのりそな銀行(社長 岩永 省一)、関西みらい銀行(社長 西山 和宏)は、産業利用が減少傾向にあったヨシ※素材の販路拡大支援をはじめとする取り組みが評価され、内閣官房および内閣府が公表する「地方創生に資する金融機関等の『特徴的な取組事例』」で地方創生担当大臣表彰を3月14日(木)に受賞しました。
本表彰は、金融機関等の地方創生に向けた先駆的な取り組みを公表し、創意工夫のある事例が全国各地に広がることを目的としています。りそな銀行と関西みらい銀行は全国の金融機関等から報告された1,000件を超える事例の中から選定されました。
受賞・取組概要
名称
『衰退産業再生×琵琶湖の水質・生態系保全×CO2削減』~経済と環境の持続的な両立を実現~
取組内容
- ヨシを利用した服の生地を製造する企業(高麻株式会社 代表取締役 中村正博)とユニフォームを製造する企業(株式会社たまゆら 代表取締役 岡本哲)を引き合わせ、ヨシ素材生地を用いた新商品の開発に成功しました。
- 新商品はヨシ素材のユニフォームとして2025年大阪・関西万博スタッフ1,500名に提供予定です。
- その他、2023年末時点で9社の企業にヨシ素材の商品が採用されています。
- 2023年12月2日(土)、りそなグループの従業員ボランティア団体「Re:Heart倶楽部」から42名が参加し琵琶湖周辺で実際にユニフォーム素材として利用されるヨシを刈取しました。単年で育つヨシは育成の過程でCO2を閉じ込める性質があります。冬にヨシを刈ると新芽の成長助ける効果があり本件は3.27トンのCO2削減に寄与しました。
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従前はすだれや屋根材として産業利用されていましたが、近代化とともに失われつつあったヨシにりそなグループのネットワークを通じて新たな用途を開発したことで、地域産業の育成に加えヨシ群落の再生・保全による琵琶湖の水質保全、生態系維持、CO2削減などの環境問題にも貢献しました。

- ※イネ科ヨシ属の多年草。河川および湖沼の水際に背の高い群落を形成する。すだれ、茅葺民家の屋根材等に利用。