トップメッセージ


平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
2025年3月期の日本経済は、様々な課題を抱えながらも、総じて緩やかな回復基調を辿り、金融政策の正常化に向けて慎重に動き出した1年となりました。
こうしたなか、2025年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益は、2,133億円(前期比+543億円)となりました。資金利益とフィー収益の「双発」により、業務粗利益が拡大するなか、政策保有株式の売却が進展し、与信費用も低位に推移したことから、最終利益は7期振りに2,000億円を超える着地となりました。不良債権比率は1.17%、自己資本比率は12.79%と、引き続き、健全な水準を維持しています。
2025年3月期は、普通株式1株当たりの年間配当金を3円増配の25円とさせていただくとともに、年間約400億円の自己株式取得を実施しました。
2026年3月期における普通株式1株当たりの年間配当金予想は、4円増配の29円とさせていただきました。また、2025年5月14日~同年7月31日までを取得期間とする300億円(上限)の自己株式取得枠も設定しております。今後も、健全性、収益性とのバランスや成長投資の機会を考慮しつつ、株主還元の拡充に努めてまいります。
改めて、過年度は、金融政策の転換が図られるなか、国内預貸金利益を中心とする資金利益の再興と、お客さまのこまりごとを起点とするフィー収益の拡充が業績を牽引しました。今年度も、こうしたよい流れを引き継ぐとともに、時代の変化を見据えた新たな挑戦にも取り組んでまいります。
また、本年1月には、みなと銀行のシステムリニューアル(事務・システム統合)が完了し、みなと銀行のお客さまにおかれましても、りそなグループのすべての機能・商品・サービスをご利用いただける体制が整いました。
今後も、「金融+で、未来をプラスに。」というパーパスのもと、「ワンプラットフォーム・マルチリージョナル戦略」を進化させながら、お客さまのこまりごと、社会課題の解決に向けて全力を尽くす金融グループでありたいと考えています。
引き続き、皆さま方の一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2025年5月