写真部門
第27回全国特別支援学校文化祭の写真部門の受賞作品をご紹介します。
文部科学大臣賞
『もうひとりの自分』
佐藤颯斗さん
(大分県立別府支援学校石垣原校 高等部2年)
タイトルは、野良になって一匹という意味と、影と目をあわせて「もう一人の自分」という意味です。学校で発見した日、まだ警戒心が強かったので少し離れたところから撮影しました。その後飼ってくれる人が見つかり幸せに過ごしています。影の目はえさの米粒で、偶然目のようになりました。
全国特別支援学校文化連盟会長賞
『嵐の夜』
笠谷大河さん
(富山県立ふるさと支援学校 高等部1年)
家から病院へ戻る途中の車中で雷鳴が聞こえたので、窓から空を見上げると、いつもとは違う空の様子と雷にワクワクした気持ちになり、暗い雲が自分に押し寄せるような空を撮りました。
りそなグループ賞
『ポチャッ』
山下大夢さん
(福井県立福井南特別支援学校高等部清水分教室 高等部3年)
学校周辺の写真をiPadで撮影しました。雨が降っていて、庇の中から水たまりを見たときの波紋が面白くて撮影しました。普段なかなか気付かない一瞬を撮影することができました。
『赤いスポーツカー』
大崎涼さん
(高知県立高知若草特別支援学校 高等部1年)
車が大好きなので、スポーツカーを撮りました。
撮る位置や明るさを工夫して撮りました。
何枚も撮って、ライトがかっこよく写っているこの写真を選びました。
全国盲学校長会長賞
『近所の御神木』
この木には昔、雷が2度直撃したらしく、幹には裂け目が残っています。けれども毎年葉をつけ、裂け目からは別の木の枝も生えてきて、生き生きとしているこの御神木の、強い生命力と壮大さに魅せられて、この写真を撮りました。
全国聾学校長会長賞
『まえにならえ!』
入谷那々花さん
(香川県立聾学校 高等部2年)
チョークの本数はクラスメイトの数だ。個性豊かな仲間たち。一列に並び、それぞれが夢に向かって歩んでいる。
全国特別支援学校肢体不自由教育校長会長賞
『笑顔』
庄子陽士さん
(福島県立平支援学校 高等部2年)
美術の時間にiPadを使って撮影しました。それまでずっと降っていた雨がロケハン直前に上がり、広がった青空に眩しい日の光が差してきて、まるで太陽が笑っているようだなと思いシャッターを切りました。
『逆さの世界』
加賀見陸さん
(宮崎県立清武せいりゅう支援学校 中学部3年)
中学部3年間、歩き回った学び舎。そんな中で過ごすのもあと数ヶ月。ファインダー越しに覗いた見慣れた景色。ちょっと視点を変えて、さらにモノクロにすると・・・そこには、全く違った世界が広がっていました。
全国特別支援学校知的障害教育校長会長賞
『ウォーターチェーン』
佐々木祥吾さん
(山形県立鶴岡高等養護学校 高等部1年)
ホースから水が勢いよく出ているところを撮りました。虹や山みたいに写るといいなと思って撮ったら、水がチェーンみたいに写っていました。おもしろいなぁ、すごいなぁと思いました。
『始まりの光』
佐藤臨さん
(茨城県立水戸高等特別支援学校 高等部2年)
家族で出かけた北海道旅行。廃線した駅から撮影しました。電車は通らず錆びれた線路はどこか物哀しく、しかし、そこに降り注ぐ光は力強さにあふれ、「始まり」を感じました。
『雨上がり』
中山駿さん
(茨城県立結城特別支援学校 高等部3年)
雨上がりの午後、グラウンドへ行く途中に水たまりがあり、上に太陽があったので、角度を変えて水たまりをのぞきました。水たまりに太陽が入って「きれいだな」と思った瞬間にシャッターを押しました。
『雲と看板』
田村祐貴さん
(群馬県立富岡特別支援学校 高等部2年)
雲の感じが面白かったので撮りました。いろいろな看板があって面白かったです。
『巨人』
寺原詩楓さん
(宮崎県立日向ひまわり支援学校 高等部1年)
トリックアートをテーマに、友達と協力して距離や足の位置などを微調整しながら、まるで巨人になったような写真を撮りました。遠くにいる人と手前の人の足がちょうどいい位置になるまで何回も撮りました。
全国特別支援学校病弱教育校長会長賞
『海王丸パーク』
前田宗輝さん
(富山県立ふるさと支援学校 高等部1年)
夜景を撮りに父と海王丸パークに行った。ライトがさまざまな色に変わるのを眺めながらパーク内を移動し撮影ポイントを探した。オレンジ色に浮かび上がった海王丸と白い新湊大橋が海面に映る様子が面白くて撮影した。